小児の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の特徴と来院時の注意点

 

 

来 院 時 の 注 意 点

 

小児では発熱早期に除外診断を受けることが重要です。小児クリニックへお電話のうえ来院予約をお願い致します。

別待合室(陰圧で使用毎に消毒致します)でご案内いたします。

以下にフローチャートを示します。

 

栄区および周辺にお住まいのお子さんに37.5度以上が2日以上または

38度以上の発熱が1日以上あったら

お子さんを含め、家族のどなたかに、過去、4週間以内に海外からの帰国者と接触があったら

 新型コロナウイルス感染症帰国者・接触者相談センターへTELして指示を受けてください。

(電話番号:045-664-7761) (受付時間:午前9時から午後9時まで:土日、祝日含む)

接触がなかったら

当小児クリニックへTEL(045-898-3456)して受診予約をとることがお勧めです。

(午前9時から電話受付け致します)(マスク着用のうえ来院をお願い致します)

 

 

 

小 児 の 特 徴

 

 

@小児では軽症例がほとんどで、重症化する方はごくわずかです

A症状は、お咳、発熱、だるさ、痰が多く症例にみられ、喉の痛み、下痢、嘔吐、吐き気、腹痛、頭痛、鼻汁、鼻づまり、嗅覚や味覚障害はあったりなかったりです。

Bこれらは多くは軽い症状で数日の安静で、普通に生活ができるようになりますが、一定程度の周囲への感染のリスクがあります。また子どもは年齢、症状により感染させやすさに違いがあるのも特徴です。

Cしかし祖父母が孫から感染を受けると高齢者なので重症化しやすく死亡率も高いというのが問題なのです。

D最近ではCOVID-19感染小児の一部に発熱や湿疹、手足の腫れや目が充血するなどの川崎病に類似した炎症症状がみられる例も報告されています。

E解熱剤の種類と使い方で、子どもでも、成人でも重症化や死亡率に差がでることも指摘されてます。細かい指導がご希望の方は、受診時やワクチン接種・健診(いずれも不要不急ではありません)の時にご相談ください。

 

 

注  意  点

 

これまでは新型ということで当初は他の疾患との区別がPCR検査をしないとつきにくく、「37.5度以上の発熱が4日以上続く」場合が受診の目安でしたが、その後の症例の蓄積でCOVID-19の病像が明らかとなり、小児では早期の症状経過でCOVID-19以外の感染症や川崎病などの除外診断を受けることができ、早期受診が他の疾患の合併症を回避するうえで重要となってきております。特に川崎病は早い受診による診断が心臓の合併症を回避する決め手となります。COVID-19感染小児の一部に川崎病に類似した例も報告されており、小児科専門医の早い段階での診察が望まれます。

 

従って、今後、小児では症状がでて4日間を待たずに、症状の早い段階で、受診(お電話のうえ来院)して症状・経過に対する、COVID-19以外の疾患との除外診断を受けることがお勧めです。仮にCOVID-19に近い病像であった場合には、子どもは年齢、症状により感染させやすさに違いがあるので、適切な指導を受けることが必要となります。これが感染拡大の温床となる患者クラスター形成を防ぐ上で重要です。

 

その際には高齢者も受診する「内科・小児科」や「耳鼻咽喉科」ではなく小児専門の「小児科クリニック」を早く受診(お電話のうえ来院)することが重症者をださない注意点となります。

 

一般的な風邪症状(お咳、発熱または下痢、嘔吐、鼻汁)がお子さんにあって、保育園が預かってくれないときは、祖父母にお子さんを一時、預ってもらうご家庭が多いかと思いますが、今回の日本のCOVID-19流行が収まるまで、あるいはワクチンが普及するまでは、まず祖父母に会わないように気をつけ、そして小児科専門医のいる小児科クリニックの早期受診(お電話のうえ来院)により、除外診断を受け、場合によっては年齢や症状にあった適切な行動様式の指導を受けることが大事です。

 

お子さんに発熱などの風邪のような症状があったら、特に栄区(患者数はここをクリック)では、99%以上は他の疾患ですので、早い診断と治療をうけることに、合併症を回避するうえでの非常に高い有益性があります。

 

 

ワ ク チ ン

 

子どものワクチン接種は不要不急ではありません。緊急事態宣言終了後の新生活様式でもワクチン接種は自粛せず、また延期せずにスケジュールどおりに行なってください

 

理由は、ヒブワクチンで予防できる髄膜炎は、乳児期に発生する重篤な感染症で新型コロナウイルス感染より何倍も危険ですので、生後2ヵ月にでためらわずに施行開始してください。

 

4種混合ワクチンで予防できる百日咳も乳児早期に罹患すると死亡率10〜20%もある非常に怖い感染症で、これも新型コロナウイルス感染より危険です。近年、増加している疾患ですので、生後3ヶ月にこれもためらわずに接種開始してください

 

 ロタウイルスワクチン1回目接種が生後14週7日(生後3カ月半ば)以後になってしまうと、副作用の頻度が上昇する危険性のありますので、延期せずに生後2カ月に、スケジュールどおりに行なってください。

 

B型肝炎ワクチンも生後、早ければ早いほど高い有効性(高い抗体獲得率)がありますので、これも生後2ヵ月にでためらわずに施行開始してください。

 

日本株のBCG接種も結核予防効果のみならず全般的な免疫能上昇(NK活性上昇など)が認められ、新型コロナウイルス感染の重症化リスクの低下や白血病・がん発症抑止効果などが、広範囲な疫学的調査で示唆されておりますので、スケジュールどおりに行なってください(但し、日本人は小児期にほぼ全例がBCG接種を受けていますので成人がこの時期にBCG接種を受けることはひかえてください)。

 

 

 

COVID-19の感染様式から考察される

感染拡大か、収束か、封じ込めか、について

 

小児でも成人でも感染様式が同じで、咳やくしゃみによる飛沫感染、会話や歌うことによる唾液からの感染、手指による接触感染、便や尿による主に口からの感染、唾液や鼻汁や痰の空気感染(エアロゾルも含まれます)が指摘されており、いわゆる、3密の状況下で感染をより受けやすくなります。発症する2〜3日前から発症後1週間までが感染力が高く、長い場合には3〜4週間後まで感染力があると報告されています。

 

私見ですが、以下の予防法を徹底、すなわち

 

インフルエンザウイルスの予防法:マスクとソーシャルディスタンス

ノロウイルス腸炎の予防法:手洗い

はしかや結核の予防法:陰圧換気と隔離

手足口病のような長い感染期間という認識:発症から3〜4週間の感染注意

 

を実行すればCOVID-19のみならず、ほとんどすべての流行性疾患を収束させるのに通用するものと考えられます。実際に人との接触を80%まで減らした6週間あまりの自粛期間中には、COVID-19以外の流行性疾患の疫学調査でも流行がまったくみられませんでした。しかしながらCOVID-19含めいずれの感染症も流行は抑制できても封じ込めには至りませんでした。

 

自粛以外で流行を抑え続ける観点からは、有効な抗体産生を持続できるワクチンの開発とそのワクチンにより国民の70%以上が抗体を保有持続することが必要(実効再生産数が1未満となります)と思われますが安全性を含め開発にまだ難航も予想されます。

 

一方で感染ゼロの封じ込めの選択肢をとる場合には、実効再生産数が1以上のすべての都道府県(あるいは市区町村)の希望する全住民(理想は人権に配慮しつつ全住民)の定期的PCRのメガ検査実施による陽性者の隔離が有効と考えられます。with CORONAではなくno CORONAです。死者を出さない感染症対策の観点のみならず、財政の費用対効果の観点および経済活動の中長期リスクマネジメントの観点からも現時点では唯一の期待値の高い方法かと考えられます。

 

 

 

 

 

かじがや小児クリニック

 

 

 

 

 

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