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インフルエンザ Q&A

かじがや小児クリニック 梶ケ谷保彦

247-0005 横浜市栄区桂町697-5 加藤ビル 2F (地図)

鎌倉街道 天神橋バス停前

TEL 045-898-3456 (ワクチン・育児相談予約受付はこちらへ)

 インフルエンザというと最近ではこどもの脳炎や脳症,さらにはご老人の肺炎による集団死亡などが社会的に注目されており,予防や治療に関心が高いようです.そこでインフルエンザQ&Aについてまとめました.

1.質問1:「インフルエンザとはなに?」を簡単に教えてください.

2.質問2:インフルエンザの症状は具体的にはどのようなものなのでしょうか.

2.質問3:インフルエンザの合併症にはどのようなものがあり,どういった方に注意が必要なのでしょうか.

3.質問4:インフルエンザの合併症を回避するにはどうしたらよいのでしょう.

4.質問5:インフルエンザウイルスは毎年,その形を変えるのでワクチンを受けてもかかってしまうことがあると聞いたのですが.

5.質問6:インフルエンザワクチンを受けていない人は,かからないようにあるいは重症化を防ぐためにどういった注意が必要ですか.

6.質問7:インフルエンザ治療についての最近の動向を教えてください.

質問1:「インフルエンザとはなに?」を簡単に教えてください.

 解答:診療の現場で経験するインフルエンザには,A型とB型の二種類のウイルス感染があります.先ほどの脳炎,脳症,肺炎などをきたしやすいのはA型インフルエンザウイルスです.そしてA型では,香港型とソ連型がこの数年,流行しております.だいたい10年から30年に1回,鳥のインフルエンザウイルスと人のインフルエンザウイルスが豚の体内で,遺伝子の大きな組換えをおこして,新種のインフルエンザウイルスとして出現し,人の社会に大流行をおこします.約40年前にこういったメカニズムで出現したのが香港型ウイルスで約30年前に出現したのがソ連型です.そして2008年までは,大流行をおこすような新種の出現はなく,この香港型とソ連型のウイルスが小さな突然変異をおこして冬に小流行をくりかえすことが続いていましたが,2009年にメキシコで同様(下記)の発生原理により新型インフルエンザウイルスが発生いたしました.

 新型インフルエンザウイルスの発生原理(上の図をクリックして拡大して覧てください)

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質問2:インフルエンザの症状は具体的にはどのようなものなのでしょうか.

 解答:最初は悪寒といってさむけがして,のどが痛くなり発熱がみられます.発熱は39度以上のかたが多く,4〜5日続き,それに伴い咳嗽みられます.また全身倦怠感が強いのも特徴です.そして合併症がなければ,熱が下がったあと諸症状が3〜4日で回復します.普通のかぜと違うのは,熱が高く出て,倦怠感が非常に強いということがインフルエンザの特徴です.

質問3:インフルエンザの合併症にはどのようなものがあり,どういった方に注意が必要なのでしょうか.

 解答:この数年の全国的な流行状況をみるとインフルエンザの合併症をきたしやすいのはやはり小児とお年寄りに多くみられています.インフルエンザの合併症で一定の死亡率をみるものは,先ほどから出てきているように小児のインフルエンザ脳炎・脳症とご老人の急性肺炎の合併による呼吸不全です.

質問4:インフルエンザの合併症を回避するにはどうしたらよいのでしょう.

 解答:これを回避するには,やはりまず,ワクチン接種をホームドクターで受けることです.院長の経験ではインフルエンザ脳炎・脳症で受診されたお子さんは5人いらして,5人全員がインフルエンザワクチンを接種していない患者さんでした.ご老人の場合でも同様でワクチンを接種されておられる方のほうが死亡率が有意に低下します.

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質問5:インフルエンザウイルスは毎年,その形を変えるのでワクチンを受けてもかかってしまうことがあると聞いたのですが.

 解答:院長の経験ではインフルエンザワクチンを接種された方はインフルエンザの流行時にインフルエンザにかかってしまっても症状が軽くすむ傾向がみられ,重症な合併症になりにくいということが言えます.これはお年寄りの方にも同様のことが言われておりまして,1回でもインフルエンザワクチンを接種されてる方のほうが肺炎による死亡が少ないのです.そういった観点からワクチン接種が重症化を防ぐ重要な手段になるのです.

 

質問6:インフルエンザワクチンを受けていない人は,かからないようにあるいは重症化を防ぐためにどういった注意が必要ですか.

 解答:その他の予防手段としては,うがいの励行,人混みやほこりっぽい所は流行時には避ける,かかってしまったら,特にお年寄りやお子さんは診療所のホームドクターを受診して,インフルエンザの診断を受け,インフルエンザであればインフルエンザに関する治療を受けることをお勧めします.あとは合併症などにこじれないように自宅で安静と休養をとることにつきます.

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質問7:インフルエンザ治療についての最近の動向を教えてください.

 解答:近年,アマンタジン(内服),ザナミビル(吸入),オセルタミビル(内服)というお薬が,診療所や病院の実際の臨床の場で保険診療としてインフルエンザ感染症に対して使われるようになりました.いずれも症状が出てから48時間以内に使用すると効果が期待できますので,お年寄りやお子さんは特にインフルエンザにかかったかなと思ったら,早めにホームドクターを受診し診断をうけ,これらのお薬が必要な病状との医師の判断であれば投与を受けることが重要です.これらのお薬の投与を受ければ重症化を防ぐ効果が期待できます.

参考文献

1)梶ケ谷保彦,他: A型インフエンザウイルス感染症による小児中枢神経合併症の臨床的検討.共済医報(PDF),49(4): 189-194,2000.

2)梶ヶ谷保彦,他: 1997年度に入院加療を要した小児A型インフルエンザウイルス感染症の臨床的検討.神奈川医学会雑誌(PDF), 26(1): 11-14, 1999.

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