乳幼児のアレルギー相談

 

 

ここでは、当クリニックの相談で最も多い乳幼児の食物アレルギーについて述べます。

症状としては紅斑や湿疹(アトピー性皮膚炎)・蕁麻疹・喘鳴・アナフィラキシーショックなどが重症度によりみられます。

発症のメカニズムとしましては、乳幼児では@母親が妊娠中に食べた食物抗原が胎盤を介して胎児期に感作すること(胎内感作)、A母乳中に含まれる母親由来の食物抗原による経口感作、B乳幼児が食物を直接摂取することによる経口感作です。あとは主に成人ですが、C皮膚に付着した食物による経皮感作(小麦入り石鹸などが有名)も知られています。乳幼児では@〜Bが主体で、当院では@と思われるお子さまが最も多く来院されております。

検査・対策・治療:従いまして、当クリニックでは、受診されたお子さまの月齢、年齢、症状と経過、家族歴などを総合的に判断材料といたしまして、アレルギー検査(IgE)の適応(特に時期や種類)や対策(栄養面に配慮した原因食品の除去とその期間)や治療適応(塗布薬や内服)の選択を個々のお子さまごとに考慮いたしまして、ご提案(病診連携を含めて)する形をとっております。

予後と次のお子さまへの予防:当院では適切な対応をとることにより乳幼児の食物アレルギーは3〜4歳までに80〜90%が治って(寛解)おります。また次のお子さまに対する事前の対応策もご提案して未然に発症を予防(低減化)することも重要と考えており良い結果が得られておりますので、受診時にご相談ください。

かじがや小児クリニック  梶ケ谷保彦

 

 

HOME

 

 

 

 

 

 

 

inserted by FC2 system